椎間板ヘルニア

椎間板ヘルニアによる疼痛、麻痺には鍼灸治療が有効です。まずは週1回のペースでスタートし、症状の改善後は月に1回程度のペースで養生していきます。中医学では標治(目に見える症状を治す)だけでなく本治(病気の根っこの症状を治す)ことを大切にしています。体質改善をし、再発しない身体作りをします。この体質改善によって、鍼灸漢方治療前よりも元気になった、若返ったというお声をよくいただいています。

椎間板ヘルニアG4

 MIX犬のコロちゃん。数日前に階段からの落下事故で歩けなくなったとのことで来院されました。

 来院時コロちゃんは両後肢とも完全に麻痺していました。レントゲン検査で骨折などはなく、椎間板ヘルニアが疑われ鍼灸治療を開始しました。
その後、鍼灸治療と漢方の服用、併せておうちでのマッサージやリハビリなどによりみるみる改善!すっかり元気になりました。

椎間板ヘルニアG4

 ペキニーズの小次郎くん。ある日突然歩けなくなり、しかも麻痺症状が徐々に進行している深刻な状態でした。

 初診時、両後肢ともまったく動かず椎間板ヘルニアのグレードは4。麻酔をかけるMRI検査や手術は希望されないとのことで鍼灸漢方治療をスタートしました。初診時は残念ながら動画を撮っていなかったのですが、少しずつ足が動くようになり(治療3回目)、治療開始から1ヶ月後(治療5回目)にはふらつきはまだ残るものの自力で腰を上げて歩けるようにまで回復しました。

椎間板ヘルニアG4

 ミニチュアダックスフンドのモモちゃん。
1ヶ月ほど前に急に後ろ足が動かなくなったとのこと。椎間板ヘルニアの疑いで内科治療(ステロイド)を続けていたのですが改善しないため外科手術をする方向で二次診療施設の予約もしていたそうです。そんな時、飼い主さまよりなんとか手術以外にできないかと当院に連絡をいただきました。
初診時は、後ろ足が動かない(ステロイドを増量して数日前から少しだけ動く)状態でしたが、鍼灸と漢方治療を始めてすぐに効果が認められ外科手術を回避することができました。
その後も鍼灸漢方治療、ご自宅でのリハビリと食事内容の見直しなどにより、今では上手に歩けるようになりました。

慢性腎臓病(腎不全)

腎臓は一度壊れてしまうと元には戻りません。腎臓が悪くなると体内の毒素を排泄できなくなるので、著しくQOL(クオリティーオブライフ)が下がってしまいます。治療は、残された腎機能を維持することや腎臓への負担を減らすことを目的に、点滴や内服薬、腎臓用の処方食を使うことが多いかと思います。中医学では、腎臓のデトックスや活血(血の巡りをよくする)で腎臓を元気にしていきます。また、身体のバランスを整えることでQOLを上げることができます。治らない病気であっても、ハーモニーケアでできることがあります。

慢性腎臓病になると処方食になることが多いですが、腎臓用のごはんはたんぱく質を制限しているため、「食べない」、「いやいや食べていて可哀そう」、といったお声もよく聞きます。当院では腎臓病用の手作り食指導も行っており、飼い主さまにもどうぶつさんにも喜んでいただいております。

慢性腎臓病(腎不全)

食欲の低下がしばらく続いていたファイトちゃんは9歳の男の子。数日前から元気もなくなってきたため病院で血液検査と超音波検査を受けました。検査の結果、慢性腎臓病(腎不全)と診断され、即入院治療となったのでした。
入院時:BUN>140(測定上限値以上)、CRE13.69、IP9.7

飼主さまの希望により、西洋医学治療に併せて漢方治療も開始。6日間の入院治療でBUN48.3、CRE4.73、IP5.1に低下し、食欲も改善してきたため退院となりました
この時点でも慢性腎不全のステージは4段階中3で一般的に今後も定期的な点滴治療などが必要な状態でした。

飼い主様が遠方にお住まいだったこともあり、ご自宅で点滴をしてもらうことになったのですが・・・。あまりに元気なため自宅では点滴ができないと連絡が入りました。
次回診察まで、ひとまず点滴はなし、漢方のみ続けていただくことになりました。
そして3週間後。
ますます元気になっていると嬉しいお声。
血液検査で確認したところ点滴なしでも腎数値の悪化はなく、脱水症状も認められなかったので、このまま漢方治療のみとなりました。

今回ファイトちゃんのケースでは、腎のデトックスとエネルギーを補う漢方によって、残っている腎機能をうまく引き出すことができました。ファイトちゃんが入院していた日から1年半が経過しましたが、腎数値はさらに改善し、今日も元気に過ごしてくれています。
現在:BUN35.3、CRE3.67、IP5.2

初診時にくらべて体重は450g増えて、毛もつやつやです!

膵炎

膵炎は近年わんちゃんでとてもよくみられる疾患です。膵炎は下痢嘔吐はもちろんのこと激しい腹痛を伴うことが多く、また再発もしやすいことから非常に厄介な病気のひとつです。ペットフードは非常に便利ではありますが、犬猫にとって理想的な食事とは言えません。その子に合った食事をオーダーメイドできる手作りごはんは特に胃腸が弱い子にはお勧めです。
胃腸のエネルギーが弱っているケースでは鍼灸や漢方も併用します。

手づくりごはんは体質改善や病気治療に役立つことはもちろん、何よりわんちゃん自身が美味しく楽しい時間を持つことができます。
ストレスは万病のもと、は人間だけではありません。美味しい、楽しい、心地よい時間を増やすことが健康に長生きのコツなのです。

膵炎

 チワワの春太くんは6歳の男の子。ある日突然膵炎になってしまったのですが、手作り食への変更のみで完治しました。
こちらは、飼い主さまから治療の詳しいレポートをいただいたので、以下そのまま掲載させていただきます。

(飼い主さまのレポート)
ある日、急に普段よりも大人しくて尻尾も丸め体を縮めて様子がおかしかったため
翌日かかりつけの動物病院に連れ行き、血液検査を受けました。
また、超音波検査で腸管に小さな出来物があることもわかりました。

血液検査の結果、リパーゼの値が1000以上で膵炎の疑いがあるとのことでした。
先生からは脂質を抑えた食事にするようにとのことと、抗生剤などのお薬を処方されて様子をみることにしました。
(白血球数3120、リパーゼ>1000、CRP17.9)

普段食べていたドッグフード(市販の成犬用ドライフード)をそのまま与えても良いというとのことでしたので、
そのまま与えていました。人間の食べるものはほぼ与えることはなかったのですが、一切やめました。
ただもともと食べムラがあり、食べ始めるまでにとても時間がかかるタイプで規定量も食べきらないこともありました。

一週間後の血液検査では数値は下がってきましたが、その後なかなか正常値に戻らず不安定な状態が続いていました。
そんな時に、膵炎には手作り食がおすすめだというハーモニーケアの先生のお話を聞きチャレンジしてみることにしました。

手作り食にしてからの一番の変化は食に対する興味が全く違うところです。
食べムラもなくなり、ご飯の時間が楽しみで仕方ない様子です。
一か月たった頃には、毛並みも変わってきて触り心地が全く違うようになりました。
1か月後の血液検査ではリパーゼ149、CRP<0.9になりました。
それから半年後2021年5月12日の検査では白血球8100、リパーゼ58で正常範囲とのことでした。

腸管の出来物に関しては3月まで毎月一回超音波検査で経過観察をしていましたが、確実に少しずつ小さくなり通院は終了しました。

(飼い主さまからいただいた感想)
手作りゴハンにして何より良かったことは、
病気が治ったことはもちろんですが、食べムラがなくなり毎回嬉しそうに食事をする様子が見られるようになったことです。
もともと神経質で怖がりな性格のため、新しいことを始めることに不安がありました。
しかし手作りゴハンへの関心を見ると、そんな不安は全く必要ありませんでした。
今では、ゴハンの時間になると私の方に「そろそろゴハンだよ」というような視線を向けてきます。
手作りゴハンの入ったお皿を持っていくと、大喜びで走り回ります。
ドッグフードの時はなかなか食べてくれないし、そのまま1日食べないような時もありました。
憂鬱になるし心配になるし、きっとお互いにストレスになる時間だったと思います。
それが今では、ワンコにとっても飼い主にとっても楽しくて幸せな時間になっているなと本当に嬉しく思っています。

また、私自身は台所に立つのが好きなタイプではないので、負担になるかなと思ったのですが、
週一回1週間分を作り置きする方法で無理なく続けることができています。
その際に先生にはなるべく負担にならない方法も相談することができたので、随分気持ちが楽になりました。

病気が治って、もとのドッグフードに戻すことも可能でしたが、
とても喜んで食べている姿を見るとこのまま手作り食を続けていきたいと思います。

今回手作りゴハンをつくることになるとは思ってもいませんでしたが、
先生のフォロー(レシピ作成や手作り食への移行の仕方など)のおかげで、
悩まずにスムーズに取り組むことができて本当に助かりました。
私達飼い主にとってもワンコにとっても、手作りゴハンは心も体も健康になる大切なものとなりました。
どうもありがとうございました。

変形性脊椎症

変形性脊椎症はシニアさんに非常に多い疾患です。中医学的には、エネルギー不足(気虚)により体の巡りが非常に悪くなっているケースが多いように感じます。巡りが悪いとそこに痛みや麻痺が生じると考えます。
鍼灸や漢方によって巡りを改善し、しっかりエネルギーを補っていきましょう。

頸部疼痛(変形性脊椎症)

 トイプードルのみぃちゃんは15歳の女の子。
 元々病気知らずの元気なみぃちゃんでしたが、膵炎を発症したのをきっかけに色々と病気がちになってしまったとのこと。今回は首と腰の痛みがひどくかなり辛そうで、痛み止めの薬と首のコルセットが手放せない状態でした。

 来院時みぃちゃんは痛みで震えていて、前足はびっこをひいていました。診察をしてみると、頭から腰まで強い筋肉の凝りと冷えがあり、鍼灸治療を開始しました。治療直後から表情が和らぎ、痛みが軽減したのがわかりました。

 その後、鍼灸治療と漢方薬を継続していただきすっかり改善。痛み止めの薬もコルセットも卒業できました。今もメンテナンスで月に一度鍼灸治療に通っていただいています。

(初診時は痛みが強かった為動画撮影をしておりません。こちらは鍼灸治療3回目の動画です。まだ歩き方はぎこちないですが、コルセットなしで身体ブルブルもできます。)

四肢虚弱(変形性脊椎症)

 ミニチュアシュナウザーのモンローちゃんは13歳の女の子。
 徐々に足腰が弱り、走ることが出来なくなってしまいました。元々、東洋医学に精通されてる飼い主さまでしたので、モンローちゃんにも!と来院されました。

そして先日、「モンローが走れたよ!」と嬉しいお声をいただきました。
モンローちゃん、楽しそうに飛んでます♪

副腎皮質機能亢進症(クッシング症候群)

副腎皮質機能亢進症(以下クッシング)は人間や猫ちゃんに比べて、わんちゃんに圧倒的に多く発症するホルモン疾患です。元々はストレスがかかった時に身体を守るために出るホルモンなのですが、過剰に出すぎると代謝異常により多飲多尿、多食、脱毛、肝臓の数値(特にALPの上昇)など様々な異常が引き起こされます。西洋薬による治療に併せて鍼灸や漢方を加えることで全身のQOLを改善することを目指します。

副腎皮質機能亢進症(クッシング症候群)

 ミニチュアダックスフンドのノアちゃんは14歳の女の子。
 ノアちゃんはクッシングによく見られる症状が顕著に出ていたわけではなかったのですが、肝臓の数値が高く一部腫瘍がありました。主治医からオペを勧められたそうですが、最近覇気がなくずっとしんどそうなので、オペではなく中医学や手作りご飯でなんとかしたいと来院されました。

そして、その後の検査でノアちゃんのQOLを下げている原因がクッシング症候群であることが判明しました。

中医学的には、身体に必要な気血が不足し疲れやすい状態になっていると考えられました。さらに身体は火照り、身体を潤す水は干上がっていました。一日中ハァハァ喘ぎ、目に力はなくとてもしんどそうでした。

西洋薬の投薬を極力少なめに服用しながら
漢方と手作りご飯、そして鍼灸治療をすることになりました。
体質改善がなかなか進まずしんどい時期もありましたが、飼い主さまとの二人三脚の治療継続で体調は安定し、美味しくご飯を食べ散歩に楽しんで出られるようにもなりました。

中医学では舌の状態(舌診)を非常に重視しています。舌は身体の中の状態を表す鏡のようなものです。画像左が初診時、右が体質改善後の舌です。

体調が整ってくると舌はこんなにもキレイに変化します。

皮膚疾患

アトピー、アレルギー、難治性脱毛症など、現代のどうぶつたちには皮膚トラブルを抱えている子が多くいます。
これらの皮膚疾患はステロイド剤や免疫抑制剤など体に負担のかかるお薬を飲み続けなければいけないケースが多く、お悩みの飼い主さんが多くいらっしゃいます。
中医学では、標治(目に見えている症状を治す)だけでなく本治(病気の根っこを治す)を大事にしています。まずは症状の改善をし、改善すれば再発しないように皮膚の養生(養毛潤膚)をご提案しています。
鍼灸漢方や手作り食で体質改善し、QOLの向上を目指しましょう。

難治性脱毛症

 シーズーのモコちゃん。3歳ごろから脱毛が始まり徐々にひどくなっていました。

 当院を受診された時モコちゃんは9歳になっていました。被毛はゴワゴワしていて、脱毛部の皮膚は広範囲に黒い色素沈着が見られました。
 また最近下痢がひどくなり、月の半分以上下痢をするのが当たり前になっていました。

 モコちゃんの体質チェックをしてみると、ストレスが強いタイプであることがわかりました。飼い主さまにモコちゃんの性格についてお伺いすると、甘えたいのにうまく甘えられず、同居犬に遠慮して飼い主さんにあまり近づいてこられないタイプとのことでした。また最近イライラしていることが多く、同居犬が前を通っただけで噛みつくこともあった、と。

 ホリスティックケアでは心と身体は繋がっていてお互い影響を及ぼしていると考え、モコちゃんの脱毛や下痢もストレスが関与していると考えられました。

 そこで、育毛の漢方に加え、精神を落ち着かせる漢方を処方しました。

 まず変化が見られたのはお腹の方でした。
毎日のように下痢していたのがほぼ下痢はなくなり、お腹が緩みそうになっても大崩れすることなく戻るなどかなり改善してきました。

 そして治療開始から3ヶ月後に発毛!気づけば顔周りの涙やけがなくなり、毛が子供の頃のようにフワフワになっていました。

 画像は上が初診時、下が4ヶ月後のものです。若返りました!!

腫瘍(ガン)

腫瘍は現代のどうぶつたちに非常に多い疾患です。どうぶつさんに体力があり、手術で取り除けるものであればよいのですが、みんながみんなそうとは限りません。
高齢で手術ができない、転移があり手術ができない、取れない位置に腫瘍があるなど理由は様々です。
でも、あきらめないでください。
当院には、ガン細胞のみを叩き、正常細胞を傷つけない漢方があります。
また、免疫力の低下をサポートする漢方もあります。また、ガンに負けない食養生も非常に有効です。
扶正去邪(身体に必要な力を補い、不要な邪気を取りはらう)の中医学戦法で、
からだに優しいながらもガンに立ち向かうことができます。

メラノーマ(肺転移)

 MIX犬の竜ちゃん。14歳のある日、散歩中に突然呼吸困難で倒れました。
 原因は気道を塞ぐ喉の奥にできた大きな腫瘍(メラノーマ)。手術での完全切除は難しく、放射線治療を選択されました。

 ところが、その半年後に肺転移が見つかってしまいます。メラノーマは非常に悪性度が高く転移なども起こりやすい腫瘍で一般的に肺転移が起こると数ヶ月の余命と言われています。竜ちゃんもこの時点で呼吸困難になっており、横たわった状態で酸素マスクをつけて生活していました。

 そんな時、「この子のために出来ることは精一杯してやりたい!なんでもやります!教えてください!!」と飼い主さんからご連絡を受けました。

 この日から竜ちゃんの漢方治療がスタートしました。また併せておうちでの手作り薬膳食、温灸、マッサージなどを指導させていただきました。

 すると、治療開始から1週間後に久々に吠えた!とご連絡が。次第に動けるようにもなり、当初あった咳もいつの間にかなくなり、元気な頃の竜ちゃんに戻ったのです。
 そしていつしか周囲から「奇跡の犬」と呼ばれるようになったのでした。

 動画は肺転移から復活した竜ちゃんのお散歩の様子。竜ちゃん当時なんと16歳です!

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